DX事例

2024.07.08

Azure OpenAIで実現するChatGPTライクなチャット機能
【Part3:Webアプリカスタマイズ編】

こんにちは!唐揚げニストと申します。 お待たせしました。今回は前回ご紹介した「Azure OpenAIで実現するChatGPTライクなチャット機能 【Part2:Webアプリ編】」の続きで完結編になります。Webアプリケーションを自社用にカスタマイズしていくフェーズになり、どのようなことができるかの参考になると思いますので是非ご覧ください。

1.カスタマイズ目的
前回はAzure OpenAI Studio上でデプロイしてデフォルトのWebアプリケーションを構築することができました。このままの機能でも利用することはできますが自社での利便性向上や機能の追加等を行い他社に負けない生成AIの利用環境をより安価に提供することを目的としてカスタマイズを行うことにしました。

2.カスタマイズ概要
Azure OpenAI Studio上でデプロイしたWebアプリケーションのコードはMicrosoftより公開されています。sample-app-aoai-chatGPT必要に応じてこのコードをカスタマイズしていきます。簡単なもので例を挙げるとロゴや画面に表示される文言の変更があります。今回は社内文章検索機能を追加した際のカスタマイズにフォーカスしてご説明いたします。

3.社内文書検索機能
弊社ではAzure AI Seaech(旧Azure Cognitive Search)を利用せずpythonを利用して実装をしております。外部で文書を検索できる形(ベクトル)にしてMongo DBに保存しアプリケーション側で参照することにより柔軟性を持たせています。Mongo DB内のデータとチャットで入力された文言とのベクトル検索で文章を検索することが可能になっております。システムの構成に関してはざっくり下図のようになります。細かい部分は割愛いたしますがAzure App ServiceにアプリケーションをデプロイしWebアプリ上から各データベースを参照するようにしております。

【図1】システムの構成
【図1】システムの構成


【図2】社内文書検索例
【図2】社内文書検索例

4.最後に
今回の作業で巷にあふれているchatGPTを利用したWebアプリケーションと遜色がないもの構築することができました。細部(文章のベクトル化やベクトル検索の方法)まで説明できず申し訳ありませんがもし気になる方がいましたら気軽にご連絡いただけますと幸いです。

(編集者・唐揚げニスト)

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【連載記事】
⇒前回Azure OpenAIで実現するChatGPTライクなチャット機能 【Part1:Teams編】
⇒前回Azure OpenAIで実現するChatGPTライクなチャット機能 【Part2:Webアプリ編】

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