DX事例

2024.04.08

Microsoft Teamsで実現するChatGPTライクなチャット機能

はじめまして。唐揚げニストと申します。今回は、Azure OpenAI Service(AOAI)やマクロソフトが提供しているアプリケーションを活用した、ChatGPTの社内利用環境構築までの道のりをお話しします。具体的には、ChatGPTの言語モデル(GPT-3.5 Turbo)を利用したMicrosoft Teams向けAIチャット機能の概要を解説します。内部的には、Power Virtual Agents for Teamsのボット機能とPower Automateを用い、AOAIのAPIを介してGPT-3.5 Turboを呼び出しチャットを行っています。この構築したAIチャット機能を”i-chat”と命名して弊社では利用しています。

 

・Azure OpenAI Service(AOAI)の利点
Azure OpenAI Service(AOAI)を利用する最大の利点は、セキュリティ面での安心感です。本家OpenAIでもAPIを利用できますがAOAIではMicrosoft Azureの提供するセキュリティ基盤の上でサービスが運用されるため、企業が抱えるセキュリティに関する懸念を軽減できます。
また、GPT-3.5 TurboなどのAIモデルを簡単に統合できる点も魅力です(現在ではより強力なGPT-4やGPT-4 Turbo Previewを利用することも可能です)。

 

・AIチャット機能実装環境の選定
AIチャット機能を構築するために、まずはどのサービスを利用するか検討する必要がありました。弊社ではTeamsを利用していたためTeams内に構築できる方法について情報を集めました。その結果、Power Virtual Agents for TeamsとPower Automateの組み合わせで実現できそうだと判断しました。Teamsには、Power Virtual Agentsが既に統合されており、追加コストなしで基本的なボット機能を利用できます。
さらに、Power Automateを使用して外部APIとの連携を実現することで機能を拡張できます。費用をあまりかけるわけにはいかなかったため、今回の構成で追加コストがほとんどかからなかったことも決め手の一つでした。この構成でAIチャット機能を構築していくことにしました。
※2024年4月現在Power Virtual AgentsはMicrosoft Copilot Studio内に統合されているようです。

社内AIチャットシステム構成図

・AIチャット機能構築の流れ

  • ①Power Virtual Agents for Teamsの設定
    Teams内でPower Virtual Agentsを開き、新しいボットを作成します。このボットが、チャット機能の中核を担います。作成したボットのトピック内でボットの挙動を設定していきます。
    ※必ずTeamsの中のアプリから開いてください。web上から開くと通常版のPower Virtual Agentsの利用になってしまいます。
    Power Virtual Agetnts設定項目
    ※ここでは「開始」という「トリガーフレーズ」を設定しています。

     

     

  • ②Power Automateの設定
    Power Virtual Agentsのボット内で、特定のユーザーの問いに対する応答をAPI経由で生成するために、Power Automateフローを作成します。このフローはボット内に組み込むことが可能です。
    Power Automate 呼び出し

     

     

  • ③AOAI APIの設定
    Power Automateフロー内で、HTTPリクエストを送信するアクションを用いて、AOAIのAPIにアクセスします。ここで、GPT-3.5 Turboモデルを利用するよう設定します。
    ※HTTPアクションはPower Automateの有償ライセンスが必要です。
    HTTPアクション

     

     

    実際にはもっと細かい設定がありますが完成すると以下の通りにチャットが可能となります。

    チャットやり取り

     

     

・まとめ
完成したAIチャット機能には「トリガーフレーズ」を最初に打ち込まないといけない、履歴の確認がやりにくいなどの少し手間がかかる部分がありますが、スモールスタートさせるには十分な機能となっています。現在は利用の拡大に伴いWebインターフェースを構築し、社内文書の検索機能も実装予定です。もし実際に導入を考えている方やもっと具体的な内容を知りたい方がいましたらお気軽にご相談ください!

 

次回は弊社のwebインターフェース構築までの道のりについて解説予定です!

 

(編集者・唐揚げニスト)

 

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