DXコラム
2025.02.24
保険契約データの項目利用方法について
こんにちは、傾奇者です。
今回は、共同ゲートウェイから受領する保険契約データについて記載したいと思います。
また、本稿では共同ゲートウェイを利用していることを前提としています。共同ゲートウェイの概要については、以前書いた記事がありますので、そちらもご参照ください。
保険関係者の方は、「近々満期を迎える契約のリストが欲しい」といった経験をお持ちではないでしょうか?この業界全体で共通することと思いますが、弊社では更改作業の多い4月や10月の約3カ月前から、所轄部署が忙しくなります。
更改予定の契約リストが必要な場合、システムベンダーに依頼する、BIツールでデータを抽出する、または、管理しているエクセルから抽出するなど、さまざまな方法が考えられます。その際に使用する抽出条件は「満期日」となります。当然、共同ゲートウェイから受領する保険契約データには「満期日」の項目も含まれています。
図1
図1は、共同ゲートウェイから受領しているデータの種類を示しています。
保険契約データは、項番1の生命保険と、項番4の損害保険となります。これらの保険契約データの中身を簡単に説明すると、「契約者の内容」と「保険の内容」の2種類があり、弊社で使用している基幹システムでは「契約者の内容」が顧客データとして管理し、「保険の内容」が保険契約データとして管理しています。
保険契約データには様々な項目があり、「満期日」や「証券番号」などは頻繁に使用する項目ですが、今回はそれ以外にも私がよく使う項目をご紹介しようと思います。
①代理店コード
保険会社が各代理店を識別するために使用するコードです。また、各代理店で複数のコードを使用することも可能です。
たとえば、A部署が代理店コードを12345で使用し、B部署が代理店コードを54321で使用する場合、受け取る保険契約データには同じコードで受け取ることになります。そのため、契約を取り扱う部門が複数ある場合は、代理店コードを使用して部門を識別することができます。
②データ種別コード
この項目名は保険契約内容を思い浮かべにくいかもしれませんね・・
私は、08は団体被保険者明細と暗記しています。依頼内容によりますが、保険契約データを抽出する際、データ種別コードが08でないデータを抽出することがよくあります。弊社には団体被保険者のデータが多く存在し、リストで出力すると件数が多くなるため、用途に応じて団体被保険者のデータは抽出しないようにしています。
③旧証券番号
この項目は、新規契約の場合は空になっており利用できませんが、更改契約の場合は更改前の証券番号がセットされています。過去、更改前の保険契約データに申し送り事項がある場合に、この項目を利用し契約内容を確認した覚えがあります。
まとめ
今回は共同ゲートウェイから受け取る保険契約データの中で、あまり意識されない項目を紹介しました。保険契約データは多くの項目で構成されていますが、項目が多すぎるため、所属部署からの依頼に基づいて必要な情報を調査するようにしています。項目数が多くて見るのが面倒なこともありますが、これはビッグデータであるため、さまざまな方法でデータを分析することも有益かもしれませんね。
(編集者・傾奇者)
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