DX事例

2025.02.10

弊社Kintone環境におけるプラグインの利用例【Vol.1】

こんにちは!唐揚げニストです。
今回は、弊社がKintoneで利用しているプラグインについて利用例も含めてご説明します。今まで何度も記事に出てきたにもかかわらず詳しい説明をしていなかったため主要なプラグインを二回に分けてご紹介する予定です。

1.AttaZoo+
AttaZoo+は、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が販売しているプラグインで、スタンダードライセンスであれば月6,000円で16機能を利用することができます(2025年2月時点)。この16機能の中で弊社で利用している機能のBEST3を発表いたします。
第一位は「集計サポート+」です。この中に「関連レコード一覧集計」機能があり、この機能により関連レコードで表示したデータを集計してアプリ内のフィールドにその値を保存することができます。これはKintoneの標準機能では実現できないため、大変重宝します。関連レコードで紐づけた明細の合計をフィールドに反映したい場合や、計算用のマスタから関連レコードで紐づけた値をフィールドに反映する場合に利用しています。後者はルックアップフィールドでも代用できますが、ルックアップフィールドは後述のFormBridgeで値が設定できないなどの問題があるため、本機能で構築する場合が多いです。

図1.「集計サポート+」設定画面

第二位は「ルックアップ+」機能です。Kintoneの標準機能では、ルックアップ元に設定しているデータに変更があった場合、ルックアップ先のデータを1つ1つ修正しなければ反映されません(少々面倒ですが、データをエクスポートしてインポートし直すことで一括反映は可能です)。この機能を利用すると、専用のボタンが一覧画面に表示され、ボタンを押すことで一括反映が可能になります。

図2.「ルックアップ+」設定画面

第三位は「レコード一括更新+」です。これはその名の通りの機能で、Kintone上のフィールドを一括で指定した値に変更したい場合に使用します。この機能もインポート/エクスポートで代用は可能ですが、作業が楽になります。

図3.「レコード一括更新+」利用画面


2.FormBridge
FormBridgeは、トヨクモ株式会社が販売しているプラグインで、お客様が入力するフォームを作成することができます。簡単な設定でKintoneに連動させることが可能です。主な利用シーンとしては、事故管理などのシステムの受付部分のフォームを構築するために使用します。フォーム機能には、回答時のメール送信、入力内容による条件分岐、ステップフォームなどの機能が充実しています。2025年より団体保険の更改業務にも活用しており、更改内容の入力や更新に利用し、メールでのやり取りを介さずにプラグインを利用したKintoneシステムでの一元管理が可能になっています。ただし、一部機能に制限があり、Kintone上のルックアップフィールドにデータを保存することはできません。また、Kintoneにデータの追加は可能ですが、データの更新に関してはFormBridge単体では行えず、後述するkViewerを組み合わせることで更新が可能です。

図4.「FormBridge」入力画面

3.kViewer
kViewerは、FormBridgeと同じくトヨクモ株式会社が販売しているプラグインで、Kintone内のデータを外部に共有することができます。これにより、Kintoneのライセンスを追加することなく外部の方とデータを共有でき、費用の削減が図れます。ただし、kViewerではデータの閲覧しかできず、追加や編集を行う場合は前述のFormBridgeを利用します。また、そのまま公開するとURLを知っている人は誰でも閲覧できてしまうため、個人情報などのデータを扱う場合には何らかの認証機能が必要となります。認証機能としては、1組のユーザー名とパスワードを利用したパスワード保護やToyokumo kintoneApp認証が利用できます。弊社ではToyokumo kintoneApp認証を利用して認証を行っています。Toyokumo kintoneApp認証は、トヨクモ製品のkintone連携サービスにアクセスするための認証の仕組みです。この機能により、ユーザー登録した方のみデータを参照することが可能になります。さらに、登録されたユーザー情報を利用してデータの絞り込みができるため、見せたい方のメールアドレスをKintone上の対象データに設定することで設定したかとのみ閲覧ができるようなアクセス制限を実現することができます。これが本当に便利でお客様(企業)ページを作成することが可能になります。

図5.「kViewer」レコード詳細画面


4.まとめ
今回ご紹介した内容は、弊社で利用している3つのプラグインについてですが、他にもKintoneのデータからメールを配信するプラグイン、帳票を出力できるプラグイン、SMSを送信できるプラグインを利用しています。これらのプラグインについては、次回ご説明する予定です。弊社では、このような様々なプラグインを用いた開発を行っています。新規開発以外でも今回ご紹介したプラグインに関するご相談を受けることも可能ですので気軽にご依頼やご相談ください!

(編集者:唐揚げニスト)

【関連サイト】
ATTAZoo+
FormBridge
kViewer
Toyokumo kintoneApp認証

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