DX事例
2025.01.13
KintoneにおけるPower Automateを利用したカスタマイズ対応
こんにちは!唐揚げニストです。 今回は、Kintoneで事故受付システムや団体保険管理システムを作るにあたり標準機能や弊社で利用しているプラグインを利用しても実装できない機能をどのように実現しているかについてお話いたします。 1.概要 Kintoneで受付システムを作成する場合に必須となる機能として、お客様が入力してKintoneにデータを保存するためのフォームがあります。弊社ではトヨクモ株式会社が提供しているFormBridgeを利用しており簡単な設定だけでフォーム機能を実装することができます。多くの場合、FormBridgeの機能だけで問題なく実装できますが、フォームから登録されたときの通知をTeamsに送りたいとの要望や、顧客データと紐づく担当者を登録データに自動で反映したいなどの要望を受けることがあります。(Kintone上で担当者はユーザー選択という項目を使用して設定しますが、FormBridge上ではユーザー選択項目を設定することができません。) このような状況で弊社はMicrosoftが提供しているPower Automate(以下、PA)というクラウドアプリケーションをツールとして利用しています。Kintoneには特定のアクションを起こしたときに設定したURLに通知する機能であるWebhookが利用できます。PAでは、このWebhookの通知を受け取ることが可能で、必要な処理を記述することによりTeamsに通知を送ったり、Kintone上のデータを更新したりすることができます。 2.詳細 以前に傾奇者が投稿した記事でも紹介していますがPAを利用することでTeamsへの通知が可能になります。 kintoneとTeamsを連携!効率的なチャット機能を導入【PART-1】 kintoneとTeamsを連携!効率的なチャット機能を導入【PART-2】 PAの良いところはMicrosoft製品などの連携しているサービスのコネクタがあれば、Teamsの通知等のアクションを自分でプログラミングしなくて良いところです。必要なアクションを選択して、その中にパラメータを設定するだけで機能します。PA以外にGoogle Apps Script(以下、GAS)でも同じようにKintoneからWebhookの通知を受け取って処理を行うことができますが、GASはJavaScriptベースのプログラミング言語で記述しなければならないため、経験のない方が扱うにはハードルが高くなっています。PAでは、下図の【図1】、【図2】で確認できますようにアクション単位で最低限その中に必要なものだけ記述することで実装することができます。今回の例で言うとTeams内のチーム名やチャネル名を自動で取得することが可能で、リストから選択するだけで投稿対象を設定することができます。 【図1】PA設定画面


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