DXコラム
2024.12.09
保険会社共同ゲートウェイ経由で受領できる保険会社データ
こんにちは、傾奇者です。
過去の基幹システムの切り替え時には、各部門の有識者やシステムベンダーから代理店と保険会社間のデータのつながりについて教えてもらいました。その内容を整理し、記載してみたいと思います。実際にはあまり外れていないと思いますが、参考程度にご覧いただければと思います。
また、本稿では共同ゲートウェイをベースにしています。弊社は共同ゲートウェイに参画しており、さまざまなデータを受け取ることが可能です。ただし、共同ゲートウェイへの参画には代理店の規模など一定の条件があり、全ての代理店が参画できるわけではありません。詳細な条件についてはわかりませんので、ご了承ください。
1、業務フロー
図1
図1では、代理店の作業の流れを記載いたします。
代理店側では共同ゲートウェイを通じて各保険会社のシステムに申込などのデータを登録します。
保険会社は登録された内容を確認し、保険契約などが確定すれば共同ゲートウェイを通じて代理店にデータを送付します。
したがって、共同ゲートウェイは代理店と保険会社を安全につなぐネットワークと言えます。なお、アクセス方法やアカウントは厳重に管理されており、簡単に部外者がアクセスすることはできません。
2、データフロー
図2
図2では、共同ゲートウェイから代理店へのデータの流れについて詳細を記載いたします。
各保険会社からのデータは、代理店専用の領域であるトレイに保持されます。したがって、弊社が扱うデータは弊社専用のトレイに保持され、他の代理店とデータが共有されることはありません。
トレイは共同ゲートウェイに参画する際に申込書を記載し申請することで発行されます。
3、データの種類
図3
最後に、図3で弊社が共同ゲートウェイから受領しているデータの種類についてご紹介いたします。
これらのデータはすべて代理店で管理する必要があるため、基幹システムに取り込んで一元管理しています。
項番5と7を除き、データは差分データとして受領し、基幹システム側で上書きしていくイメージです。項番5と7は有効契約の全量データであり、システムベンダーによれば基幹システムの切り替え時にのみ使用されるとのことです。
4、まとめ
保険代理店の基幹システムを開発しているベンダーであれば、より詳細な内容を記載することが可能と思いますが、ここではザックリと纏めてみました。
最近、部門から更改漏れを防ぐための依頼があり、BIツールを使用してデータ抽出を行いました。提供されたデータを活用して対応しましたので、後日その詳細を記載したいと思います。
(編集者・傾奇者)
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