DX事例
2024.09.02
業務部署による開発【Vol.1】入金消込業務の自動化ツール
こんにちは!唐揚げニストです。 今回は業務部署による開発を推進してきた結果、成功事例が出現してきましたので事例としてお話ししたいと思います。 1.概要 これまで弊社ではRPA(以降、自動化ツールと呼称)の研修を興味のある人に受けてもらうなど業務部署による開発の推進を行ってきましたが結果は芳しくありませんでした。今回、業務部署から「基幹システムへの入力作業を自動化したいので我々で開発します。分からないところがあればアシストしてもらえませんか?」という相談を受けました。通常であれば作成依頼が来るところでしたので驚いたことを覚えています。 2.内容 自動化の内容としては基幹システムで入金消込を行うもので、EXCELに入力された情報をもとに自動で作業するというものでした。開発の期間としてはたったの2週間程度で完成しました。IT側でアドバイスを行ったものは入金データと金額が合わない時に次のデータを確認させるようにする機能だけでした。他の機能については参考書やネットの情報を駆使して作り上げていきました。 【図1】入金消込画面 【図2】自動化ツールの作成画面 3.成果 自動化ツールで作業を行うようになったことにより業務部署では入金消込作業にかかる時間が大幅に短縮され、入金消込作業の正確性も向上しました。従来は手作業で行っていた業務が自動化されたため月15時間ほどの時間を削減することが可能になりました。自動化ツールの開発に携わった方々は新たなスキルを習得することができ、この経験を活かしてさらなる業務改善に取り組むことができるようになりました。 4.今後の展望 業務部署による自動化ツール開発の効果を実感できたので今後もこの活動を推進していく予定です。具体的にはこのコラムのように事例を共有し他の業務でも自動化ツールが活用できることの説明をしていくことや、スキルアップの機会を増やすことなどを検討しています。自動化ツールの活用範囲を広げることで会社全体の生産性向上を図っていきたいと考えています。最後に、今回この開発を行った方からコメントをいただいておりますのでこちらに記載させていただきます。「今回の開発にあたりツールの知識はゼロだったので、実際の業務に当てはめたフローを作製し始めるまでの学習に時間がかかってしまった。完成までに多少時間はかかったが、少しの学習でも作製できることが分かった。この経験が他の業務の自動化を検討する材料になったと思う。」 (編集者:唐揚げニスト) ⇒自動化ツール導入に関するご相談はこちらから 【連載記事】 ⇒「業務部署による開発【Vol.2】PDFデータ取得ツール」 ⇒「業務部署による開発【Vol.3】在庫管理・発注システム」お問合せ先
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